美容師としての矜恃

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2015年10月07日

 なんてこったコーヒーブラックが切れてしまった(ほぼ私が飲みました)yamaBです。

 

ドリンクは、開封して、3日後には賞味期限です。

 

(消費期限や腐るという意味ではない)

 

当店では3日過ぎたドリンクは破棄です。

 

 

 

 

 

 ちょいと久々お客様からのメールをご紹介ですー

 

 

 

 

 こんばんわ〜!

 

 

 私も何度となくパーマで失敗してきました。
 
夜シャンプーしたら左だけ取れちゃったり。
 
さすがに翌日、美容室に電話して、
 
夕方仕事を早く終わらせて再び行きましたよ。
 
 
 もともとがストレートだから、まっすぐに伸びようとする
 
髪の習性が働いたって言ってたな~
 
でも左だけ…?
 
 
 いろんなことがありますね。
 
某美容室では、敏感肌だと言ったら、
 
高い化粧水と乳液を勧められて、
 
でも何も変わらなくて、
 
それから行くのをやめちゃった。
 
もう何年も前だけど。

 

 

 

 ※Bが気になった部分を一部抜粋し掲載しております。

 

 

 

 

 82B まぁまぁハイダメージにパーマ

 

こちらの記事をご覧になっての感想ですね〜(多分B)

 

 

 

 

もともとがストレートだから、まっすぐに伸びようとする
 
髪の習性が働いた
 
 
 
 
 へぇ〜・・・
 
 
 
 
 
・・・女性に対しては、せめて、もう少しロマンチックで
 
相手の為になるような、気の利いた嘘で、騙してほしいよね(何の話かな)
 
 
 
 
 
 
 論外^^
 
 
 
 
 
 大前提、な、お話・・・
 
 
 
 
 
 でもせっかくなんで、お楽しみ「お勉強タイム」ですよ〜(?)
 
 
 
 
 
ではまず、そもそも「習性」とは?
 
 
 
 
  しゅうせい習性
 
  1.  1. 習慣によってできあがった性質。くせ。(つまり後天性)B
  2.  
     2. 動物のそれぞれの種に一般的に認められる行動様式。(本能や一部文化)B
 
 
 
 
・・・髪は生き物じゃ、ない(B)
 
 
 
 
 
 髪はね、別に「伸びよ〜」ってストレートになっているワケじゃ、
 
ないよね・・・
 
そもそもが、「そういう形状で生まれ出てきた」物質です。
 
もうそのまんまです。
 
髪は、別に何にもしないし、出来ない。
 
髪に習性なんて、無い・・・
 
そしてその「そもそも持っている形状」を「変える」のが、パーマです。
 
 
 
 
 
 言葉自体はそんなに重要ではなくてね
 
意味合い的な話でしょうから、
 
でも何だろうが同じです。
 
これは大前提の話。
 
「習性」でも「性質」でもいいです。
 
 
 
 
 仮に「習性」という言葉で表現をしたならば、
 
その「習性」を「変える」のが、パーマの役目
 
じゃ、あなた(美容師さん)は何をしたんですか?^^;
 
もともとストレートだから・・・
 
分かってるよ!だからパーマしたんでしょ!
 
 
 
 
 
 もうそれ、絶対「失敗」だから!
 
 「失敗しました申し訳ございません」って、言えっ!(B)
 
 
 
 
 
 
 お客様にも気をつけてほしいし、
 
そしてまだまだ未来のある若手の美容師さん達もね・・・
 
「習性」とか言っちゃダメ^^;
 
恥・・かくぞ(B)
 
 
 
 
 
 私もね「髪が強くて、パーマがダレ(落ち)ちゃいましたね」
 
なんてことは言ったことがあります。
 
「申し訳ございません、お直しもできますので・・」みたいな。
 
だってそれがごく一般的な「パーマの失敗パターン」だから
 
誰だって、失敗は、するよ。それはいいよ。(いや良くはないけど・・・)
 
その後どう対処するのか、じゃないのかい?
 
私も若い頃は原因も分からないから、不安になったりしましたよ。
 
だから私達は必死に勉強・練習するんじゃないのかい?
 
悔しく、ないのかよ
 
 
 
 
 ちなみに私は、「かけ過ぎてしまう」よりは良いと思っています。
 
後々のことを考え、髪を極力傷め過ぎない様にと注意すると
 
こういう事も、確かにあります。
 
一般平均より髪が強い場合に、
 
薬剤や物理によるダメージが足りなかったのです。
 
そう
 
ダメージが足りなかった、少なかったのですから
 
やり過ぎるよりは、結果として髪の状態はかなり良いし
 
足りなかった分のダメージを加える事で、
 
お直しだって、出来るのです。
 
この辺の判断が、パーマの奥深さだと思います。
 
でも、それだけです。
 
「髪が強くて、ダレた」
 
それだけ!
 
 
 
 
※パーマのかけ方が変だったり、
 
 「2剤」の使用方法や処理の甘さが原因だった場合は、ダメージも強く、
 
 本当にただ傷んだだけでパーマも落ちるのでご注意下さい。
 
 ダメージし過ぎてパーマの持ちが悪くなっていることも多々ございますので
 
 「傷まない」シリーズや「サロントリートメント」にはご注意下さい。
 
 
 
 
 
 
 後はちょっとだけ「敏感肌」について・・・
 
 
そもそも敏感肌・・・とは?
 
 
という問題なのだと思います。
 
 
 
 
美容師に、そんなこと分かるわけがない!笑
 
 
 
 
 
 元々の先天性なもの?
 
 食事や生活習慣からきた後天性なもの?
 
 何かしらのアレルギー?
 
 ホルモンバランス?
 
 体調?
 
 ストレス?
 
 ・・・君(担当した美容師)は誰だっ^^;
 
 
 
 
 
 医者?皮膚科?薬剤師?
 
百歩譲ってエステティシャン?
 
 
 
 
 
 己を知れっ!
 
 
 そして
 
 
 恥を知れっ! 
 
 
 
 
 
 
 お客様のヘアスタイルを、「デザイン」という観点から
 
より美しくして差し上げる事に特化した専門職・・・
 
それが私達「美容師」だ(B)
 
採血も検査も、お薬の処方だって、私達には出来はしない。
 
 
 
 
 
 
 今回の件では「何も変わらなかった」そうなので、
 
ある意味で良かったケースなんですよ?
 
これがもし肌やその時の体調に合わなすぎて
 
肌など、なんらかのトラブルを起こしていたら?
 
どうせ責任も一切取れないし、取らないんでしょう?
 
そういうのを
 
無責任な言動
 
と言うのでしょう・・・。
 
 
 
 
 もっと言ってしまえば
 
化粧水や乳液といった「お化粧関連商品」は
 
そもそも医療品ではない(B)
 
中には医薬部外品くらいはあるのかな?
 
「サロントリートメント」と同じく
 
その時華やかに美しく見せる為だけの仮面
 
本当に「美肌」「素肌」「素っぴん」を大切に思うならば
 
「ちゃんと洗浄し」たり「化粧をお休みする」しかないのです。
 
 
 
 
・・・っていうか本当の「お薬」ですら
 
使用方法をちょっとでも間違えれば「ただの毒」
 
去年か、私もなんらかの薬で危なかった。
 
我慢して勝手に使用し続ければ、今ここにはいないワケです。
 
「毒をもって毒を制す」それが「薬」
 
 
 
 
 人間だって「精神的」な部分を取り除き
 
身体や髪の毛だけ見れば「ただの動物」「哺乳類」でしかない(B)
 
他の動物に人間用の物与えたら即○ぬんですよ。
 
 
 
 
 別に「神経質」にヒーヒー言いながら生きましょうって話ではないのです。
 
儲けようとし過ぎるあまり、
 
美容師の枠を超えてるんじゃない?
 
 
 
 
 ・・・中には、本当に、「お客様の事を想い、良かれと思っている」
 
そんな美容師もたくさんいるでしょう。
 
だからこそ、勿体ない。
 
その気持ちを、ヘアスタイルへと向ける事は出来ないものか?
 
美容師としての矜恃を持って、己の、
 
本来の勤めを成し遂げていただきたい。
 
 
 
 
 「敏感肌」なんてものは、とてもデリケートな問題です。
 
皮膚科でも判断は難しく、
 
仮にお医者様が出してくれた薬であっても、
 
それが一発で合うかどうかなど
 
使ってみなければ、分からない様なレベルの話なのです。
 
そうでなければ、この世に副作用による事故などありません。
 
 
 
 
 そう、医者ですら、人間です。
 
医療事故だって、起きるのです。
 
副作用だって、あるのです。
 
そして化学で解決出来ない事の方が世の中には多い。
 
 
 
 
 美容師なんなら、変なもの売りつける暇があるんなら、
 
練習でもしようや・・・私も頑張るからさぁ
 
 
 
 
 「物」が余り溢れる現代
 
消費者も、賢くならなければなりません。
 
騙されない様に、損しないように、
 
そして「事故」が起きないように・・・
 
 
 
 
 少なくとも髪の毛、ヘアデザインに関してであれば、
 
担当者である限り、Bがお供いたしましょう。
 
代わりに勉強しておきます。
 
それが、美容師に出来る、精一杯(B)
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