103B 中身がないと、伸ばせない

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2015年10月17日

 本日は午前中にカットをさせていただいた後、

 

事務的な仕事を終え、お買い物へと行って参りましたyamaBです。

 

何を買ったか、

 

もちろん、almaの備品です(B)

 

つまらない・・・男・・・。

 

 

 

 

 本日はカットをしているので、

 

ちょっとだけ久しぶり

 

復習の意味もこめてカットのお話いってみましょう。

 

 

 

 

 っとその前に、お祝い頂きました◎

 

この時期にピッタリな(多分)ハロウィン仕様でございますね!

 

ありがとうございます^^

 

 

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 オシャレ〜

 

 

 

 

 話は戻り、まずは本日の

 

ビフォ〜

 

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 お久しぶりでございました〜◎

 

間で1回、出先でカットしていらっしゃいます。

 

なので私は久しぶり(almaなかったし)

 

 

 

 元々髪が多い、という事もあって

 

バサバサになってくると、伸ばしたい気持ちもある反面

 

やはり切りたくなってしまうんですよね。

 

そうなんですよねぇ〜

 

 

 

 でも、今回はちょっと待って下さいね(B)

 

そもそも伸ばせる様なカットスタイルなのか、

 

という点も重要になって参ります。

 

そしてもう1つ・・・

 

「ビフォ〜写真」で見て分かりますでしょうか。

 

1番長い毛先が、1番上の、表面の毛、ですよね?

 

バサバサしているというのは主に、この表面の毛先に見えませんか?

 

 

 

 頭に対して、縦にスライスをとって

 

カットされたラインを見てみましょう。

 

 

 

 写真は表面から真ん中くらいまでの毛先。

 

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 向かって右が、表面、つまり上の方の髪で、

 

左に向かうほど中間部分、つまり後頭部の下の方です。

 

左(下)に行くほどに、毛先が短く、

 

そして量が少なくなり、透けてきているのが分かるでしょうか・・・

 

 

 

 

 図です。

 

普通は、あまりこんな書き方はしませんが、

 

意味が伝わる事を最優先しております。

 

もちろん「何も見ないで描いてみた」シリーズ(B)

 

 

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 ビフォ〜は左ですね。

 

イングラ(見えない内側グラデーション)をかなり深く、

 

表面近くまで入れてあり、

 

表面が覆い被さる様なボブスタイルです。

 

ワンレングス(全ての毛先が同じ位置)よりは、

 

下の重さ、厚みは取れますが、やはりオカッパ系スタイルなので、

 

中の方をセニング(すく)で軽くし、表面は重さを残して乗せる・・・

 

一見、収まりの良いコンパクトなスタイルに、

 

見えなくは、ないでしょう。

 

本日のアフタ〜と「シルエットは似た」様なスタイルになりますね。

 

 

 

 

 図の右側は、実際に本日切らせていただいたザックリとした説明ですが、

 

 

全く逆だということが、分かるでしょうか(B)

 

 

本当に、切りたての、「シルエット」だけ見れば

 

かなり「似た」感じのスタイルになるかと思いますが、

 

見た目に似ていても「中身はこれほど違うのだ」という事実です。

 

 

 

 

 適切にグラデーション(段)を入れてスタイルを作れば、

 

中(下)の方だけスカスカにセニングをする必要は

 

そもそも無いはずです。

 

実際今回のセニングは、下〜中間はほどほどにセニングし、

 

表面は束間や軽やかさが見て取れる様に、

 

何より触った時に「軽くなった」と感じていただけるように入れてあります。

 

 

 

 

 「イングラはダメ」だと言っているのでは、ありません。

 

有名店の中にも、業界の巨匠達の中にも、

 

イングラ、ディスコネを使いこなす「匠」は確かにおります。

 

ただ、

 

 

そういう事ではないやろ(B)

 

 

という私の個人的な見解です。

 

 

 

 

 それではアフタ〜のカット(図の右側)を実際に切ります。

 

シルエットは似たスタイルなのは間違いないですが、

 

カットの意味は「逆」になります。

 

ので、結構な大工事です。

 

お時間余計にいただいて、ありがとうございます◎

 

丁寧に行かないと、所々の「落とし穴」に

 

落ちてしまうかも知れませんからね。笑

 

 

 

 

 エベレーションしながらリフトを気をつけ、

 

このスタイルに、残す必要の無い部分を、丁寧に落としていきます。

 

下は2センチくらい、上は7センチはカットしています。

 

セニングで量感、質感を整えたら・・・

 

もちろんDO-Sでシャンプー◎

 

 

 

 

 お席に戻って、頭皮と肩を少しいじったら、

 

雑にラフにハンドドライ!

 

ブラシなんて、必要ありません・・・

 

分け目も1度、いや2〜3度は吹っ飛ばしつつ。笑

 

タイトにしたい場合は、乾いた後にクシでなでればオッケーです。

 

あ、今日は朝なので、「皮膜」にはならない程度に

 

ワックスとオイルで軽〜くスタイリングして、フィニッシュ

 

 

 

 アフタ〜

 

 

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 お似合いです◎

 

この構造ならば、多少伸びたとしても大丈夫でしょう。

 

重量さえ我慢できるなら、このままミディアムくらいまで

 

いけない事はないですよ〜

 

毛量が多くなってきて・・・

 

というのは、ある意味どうしようもないですが^^;

 

正常に髪が伸びているなぁ、という事でm(_ _)m

 

お身体・・・ご自愛くださいね・・

 

 

 

ありがとうございました〜^^

 

 

 

 

 関連して、

 

たまに、無性に「段を入れる事」を嫌がるお客様もいらっしゃいます。

 

「そうしないと出来ないスタイル」なら、分かりますが、

 

「段を入れない」=「オカッパ」=「ウエイトが下にある重いスタイル」

 

ということを、ご理解いただけると、

 

もっとヘアスタイルを楽しんでいただけるのではないかと思います。

 

中には美容師さんから「段は入れない方が良い」と言われ信じていたり、

 

過去に「段を入れる」とカットして

 

結果悲惨な髪型になってトラウマになっていたり、

 

という事も多いのではないでしょうか・・・。

 

それは、非常に申し訳なく、また残念に思います。

 

 

 

 でももし、この先、一生オカッパのまま生きていきたいワケでないのなら、

 

もう一度、勇気をふりしぼってはみませんか?

 

私でなくとも、

 

むしろ私以上に、優秀な美容師さんは確実にいらっしゃいます。

 

頑張ってる美容師さんも、たくさんいますから・・・

 

そんな美容師さんと出会えることを、祈っております。

 

 

 

 ・・・ここで終わろうと思っていましたが、更に追記しておきます。

 

 

 段も入っていないし、オカッパなんだけど、

 

下が重く膨れているワケでもなく、タイトで毛先までシュッとしたスタイル・・・

 

なんてのも、ありますよね。

 

そんなスタイルに憧れるお客様もいらっしゃるでしょう。

 

皆様の失敗が減る様に、ここにぶっちゃけておきます。

 

 

 

あれはアイロンだっ(B)

 

 

 

 

 

 33B ヘアカタログはご覧になりますか?

 

 

33Bでの「コテ」の話と同じです。

 

「そのまんま」ヘアカタログに載っているスタイルなど、

 

まず無いと思っておいた方がよろしい・・・

 

 

 

 

 アイロンしなくても、ああいうスタイルになる女性も

 

もちろんいらっしゃいます。

 

 

それは、そういう髪質です(B)

 

 

毛量が少なかったり、

 

髪が細かったり、

 

癖がゼロだったり・・・

 

 

なら、そりゃそうなります。

 

逆に膨らむワケがないのですから。

 

そういう場合は大抵「ボリュームが出ない」と逆の悩みを持っているものです。

 

 

 

 

 段が入っていないスタイル

 

つまり下が短く、上が長いスタイルは、

 

内巻きにもなりやすく、下が膨らみ、重みのあるスタイルになる。

 

これはもう物理的に仕方のない事なのです。

 

 

 

 

 例え「カットだけでこんなに可愛い!」

 

なんて特集があったとしても、

 

 

まず間違いなくカットだけじゃない(B)

 

 

普通に黒髪じゃないし、カラー入っているし、

 

 

「スタイリング」してない、とも言ってない。

 

 

つまり・・・パーマかかってないだけ。笑

 

スタイリングは、その言葉の通りですからね、

 

「スタイル」を「作る」のです。

 

スタイリングの仕方次第で、スタイルは十分に激変します。

 

 

 

 

 そもそもパーマだって、ほとんどが、コテなのですから・・・

 

「カットだけ」シリーズは、

 

 

ただコテで巻く前に撮っただけの写真

 

 

みたいなもんです。

 

実際にそこまでやっていない事を祈りますが・・・

 

少なくとも、もし、同じヘアカタログ内に、

 

「現在のスタイル」と「2〜3ヶ月後のスタイル」の

 

ビフォーアフターが載っていて、

 

「こんなに長持ち!」

 

みたいな記事あったら・・・

 

 

その写真は順番が「逆」ですからね(B)笑

 

 

2〜3ヶ月後という長い状態で作ったスタイルを撮った後に、

 

似た感じでカットして撮れば完成です。

 

 

 

 

・・・私たちは「意味のある」施術で、

 

ヘアスタイルを、楽しみましょう、ね^^;

 

 

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