117B 続・エアウェーブって

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2015年10月27日

 間にちょっと余計な記事(115B)を挟みましたが

 

気を取り直して続きを書こうと真面目ぶるyamaBです。

 

 

 

 

 

 

 114B エアウェーブって

 

 

通常のエアウェーブのかけ方でパーマをかけるのは

 

大変にオススメ出来ない。

 

というお話の続きです。

 

 

 

 

 

 何故オススメ出来ないか、

 

 

almaが施術をオススメしない理由は当然ダメージです。

 

 

通常のエアウェーブでも

 

ウェーブギャップの少ないパーマである事は間違いありません。

 

 

 

 ですが1番の問題は

 

「普通のパーマ(ウェーブギャップが大きい=コールドパーマ)よりも

 

ダメージが少ない」と謳ってしまった部分です。

 

実はこれに関してはメーカー様は何も悪くありません(多分)

 

美容師さんたちが悪いわけでもありません。

(気づかないのは悪いけど)

 

 

 

 以前少しだけふれた事がありますが、

 

近年「普通のパーマ」でさえ

 

かけ方や考え方が変わってきています。

 

化学反応の世界のお話です。

 

エアウェーブが出た当時とは、

 

もう常識が変わってしまったのです。

 

 

 

 

 

 簡単に順を追って説明しますと、

 

まず「普通のパーマ」がありました。

 

その後、普通のパーマをより低ダメージで

 

より良いカールを出せるパーマをかける必殺技として

 

 

クリープパーマ

 

 

というものが出てきます。

 

 

 

 

 髪が水とアルカリで膨潤し、

 

パーマの1剤によりシスチン結合を切った状態で、

 

カールがついたら2剤をつけて再結合するのが従来の普通パーマです。

 

 

 

 

 その2剤をつけてしまう前の、髪の毛が柔らかい状態で、

 

薬剤をお湯で流し、保湿し加温する事により、

 

髪の中のタンパク質をズラします。

 

シスチン結合で無理やりパーマの形を維持するよりも、

 

タンパク質そのものが、パーマの形状に馴染んでくれた方が、

 

ノンストレスで無理なくおさまってくれる・・・

 

つまり髪の毛自身の力でカールが、よりしっかりかかり、

 

その分、普通のパーマより薬剤も弱くて済む、という正に一石二鳥な技

 

それがクリープパーマなのです。

 

 

 

 

 そう、エアウェーブの謳い文句である

 

普通のパーマよりも低ダメージでパーマがかけられる!

 

というのは、このクリープパーマの部分。

 

 

エアウェーブは、そもそもクリープパーマなのです。

 

 

でもクリープパーマだと、ただのコールドパーマの+αであって

 

ウェーブギャップの大きいパーマであることに違いはないし、

 

「熱」を高くすれば、デジタルパーマと被ります。

 

エアウェーブが「第3のパーマ」と言われ、

 

「エア」と名付けられた由縁は、やはり「乾燥」です。

 

この乾燥が、ウェーブギャップを小さくする工程です。

 

 

 

 

「普通のパーマ → クリープ → 乾燥」

 

この1セットで「通常のエアウェーブ」なのです。

 

 

 

 

 クリープパーマをそもそも知らぬ存ぜぬという

 

美容師さんもいらっしゃいますね。

 

それは、どうなのよ・・・

 

とも思いますが、結果オーライなので大丈夫です。

 

 

 

 

 なぜなら、このクリープパーマ

 

(工程だけとってクリープとも言いますが)

 

その化学反応についての考え・理論が間違えだったのです・・・

 

 

クリープパーマは、間違い(B)

 

 

 

 

 

 問題はクリープパーマすら知らない美容師さんより

 

クリープ知ってる〜と余裕かまして今もなおクリープしている美容師さんです。笑

 

「良かれ」と思ってやっている事が「実はただの勘違い」

 

最も笑えないパターンの1つです。

 

サロントリートメントは、実は髪が傷む・・・くらいの衝撃なのであります。

 

技術というものは日進月歩。

 

ほら、勉強って大切(B)

 

 

 

 

 もうお分りですね!

 

エアウェーブも、元はクリープパーマ。

 

クリープパーマ = 間違い = エアウェーブも・・・

 

 

 

 

 クリープという現象自体は実際にあります。

 

 

クリープ(creep)とは

 

高温下において、物体に一定の荷重を加えることで、

 

時間とともに物体が変形していく現象のことです。

 

 

 

 

 ではクリープパーマのどの部分が間違いだったか?

 

「髪の毛のタンパク質は、

 

濡れた状態で10分や20分温めた程度で

 

ズレたりはしない。」

 

・・・全部やないかい!笑

 

 

 

 

 でもまぁね、意味の無い事やってましたごめんなさい

 

だけならね、まだいいんです。(良くはないけど)

 

ちょっと10分20分、時間が長くなっていただけで、

 

被害がないなら、可愛いもんですよ。

 

お湯で1度薬剤を流すのも、全く効果がないわけでもありませんしね。

 

※あ、めちゃくちゃ流した場合です。

 

 普通のサロンが1分くらいパチャパチャやっている程度では

 

 やっぱり、あまり意味ないかも。

 

 

 

 

 でもそんな事ならそもそも皆んな騒ぎません。

 

 私も注意喚起はしません。

 

 ソッ とクリープを止めます。笑

 

 さりげなく!

 

 

 

 

 

 お客様も経験あるのではないでしょうか?

 

パーマの途中で、そのままシャンプー台に移動してのお流し

 

これを「中間水洗」と言い、

 

これでパーマの1剤を流し、髪をそれ以上傷めないようにしてから

 

クリープをしていたのです。

 

が、

 

 

中間水洗ではパーマ1剤は流れ出ない

 

もちろんパーマをかける為の化学反応も止まっていない

 

 

という衝撃的事実も判明したのです。笑

 

いや笑えませんでしたけどね。

 

 

 

 

 

 中間水洗をしてから、

 

クリープしていると思って、そのまま温めていた時間・・・

 

 

ずっとパーマ1剤は反応し続けていた

 

 

だから美容師も皆、クリープパーマした方がかかりがいい!

 

と思っていたのです。

 

なんの事はありませんね。

 

 

普通パーマよりも、倍くらいパーマ1剤を反応させていたのです。

 

 

そりゃ、しっかり、かかりますよね。

 

 

しかも加温して・・・

 

 

もちろん髪へのダメージもそのまま進行中(B)

 

 

・・・ここがヤバイ!

 

 

 

 続く

 

 

 

 

 

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 10B 縮毛矯正の注意

 

 30B almaはトレーニングルームでもあるのです。

 

 50B 続々々・パーマを失敗する理由。

 

 70B 続々・残りは自分で仕上げる件

 

 90B 美容師としての矜持

 

 

 

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